美味しい街くまもとプロジェクト 飲食店編 Vol.11

店名の由来は、同店オーナーの野尻シェフが、日本における四川料理の父・陳建民の直弟子だったことから。八代の地元だけでなく「陳民」の味を楽しみに東京から訪れる人もいるほど。「ここに来たら、これを食べないと」と多くの人が注文する麻婆豆腐は、赤坂・四川飯店仕込みの味を大切に踏襲したメニューです。店主のこだわりでラー油はもちろん、数ある調味料まで手作りし、インスタントは一切使わない。その丁寧な仕事が生む、奥深いコクと香ばしい辛さは、ひと口頬張るごとにクセになります。

斉藤隆士氏コメント
しっかり山椒が効いていて四川らしい味わい。出された瞬間、香りも見た目もおいしさを物語っている。
ノグチミト氏コメント
私が思い描く四川の麻婆豆腐そのもの。選べる辛さもうれしいし、一口食べたら思わず『白ご飯ください!』と言いたくなる味わいです。

ひと口すすると、胡麻の香ばしさと濃厚なコクが広がります。その味わいの深さは、四川飯店時代から一切変えていないという、手間ひまかけた製法によるもの。胡麻をじっくり煎り、3度挽いて作る自家製ペーストが、スープにまろやかさと奥深い旨みを与えます。もったいなくて、残さずスープを飲み干したくなるほどです。

斉藤隆士氏コメント
これは正統派の陳建民式担担麺。香ばしい胡麻とまろやかなスープが決め手。四川飯店時代から変わらぬ味を守り続けているのがうれしい。
ノグチミト氏コメント
煎り胡麻を3回も挽いて仕込む濃厚スープに、ピリッと効いたラー油。ここの担担麺を食べに、わざわざ全国からお客が訪れるというのも納得のおいしさです。

コウイカの優しい肉厚な食感と、濃厚でコクのある甘いミルクソースが絶妙に絡む、同店自慢の定番メニュー。
女性や子どもにも大人気で、ご飯との相性も抜群です。定番メニューとして長年愛され、満足度の高い一皿

斉藤隆士氏コメント
四川料理の伝統を受け継ぎながら洗練された一皿。 コウイカの弾力ある食感と、まろやかなソースが調和し、ほんのりとした甘さが後を引く。 火入れと味付けには職人の技が光る。
ノグチミト氏コメント
ふわっとやわらかく、それでいて弾力のあるイカに、ミルクのまろやかさが絡み合います。ベビーコーンやアスパラのシャキッとした食感がアクセントになり、一口ごとに楽しい味わいが広がる一皿です。

ランチ時には行列ができ、満席で入れないことも珍しくない八代の人気店「四川料理 陳民」。その厨房で鍋を振るい続けるのは、店主の野尻さん。

「料理は、赤坂・四川飯店時代と何も変えていません」
そう語る野尻さんは、日本における四川料理の父・陳建民の直弟子。その教えを忠実に守り続けています。

「料理の原点は大衆にあり。だから自分は高級料理を作らない」
この言葉通り、ここで味わえるのは飾り気のない、しかしどこまでも本格的な四川料理。調味料からすべて作り「私は昔の人間なので、インスタントは使えません。すべて自分で仕込まないと気が済まないんです」と、野尻さんは笑います。そのこだわりは、料理の基本にも表れています。「酢豚とチャーハンは、きちっと味をつけなさいと習いました。この二つは単純な料理だからこそ、上手く作らなければいけない。だから心を込めて作るんです」。

ここの味を求めて
「おいしいものを食べに来てほしい」「ここにくれば、おいしいものが食べられる」…それがこの店のすべて。だからこそ、接客はシンプル。「店員は愛想がないので、覚悟して」とサービススタッフも笑うほどの関係性。客からおすすめを聞かれても答えないのも、この店の姿勢。「味の好みは人それぞれ。だからこそ、お客様自身が好きなものを食べてほしい」という思いから。

妥協しない姿勢は厨房の美しさにも
料理だけでなく、店内の清潔さにも妥協はありません。特に厨房は、毎日、壁から床まで拭き上げるほどの徹底ぶり。その清潔さは、常連の清掃会社の社長が「社員に掃除の仕方を学ばせたい」と言うほど。「普通に毎日キレイにしていれば、汚れはたまらないんですよ」と野尻さん。その姿勢が、料理のクオリティにも繋がります。

こうした店主の誠実さと確かな味に惹かれ、訪れる人は後を絶たちません。客の8割が常連で「ここに来ないと栄養不足になる」と、毎日のように通う人もいるとか。多くの人に愛され、日常を特別なものに変えてくれる、足を運ぶ価値のある店です。

プロフィール:野尻 欣二(のじり きんじ)1952年、阿蘇に生まれ。14歳で名古屋の中華料理店に就職し、大衆料理や宴会料理の技を磨く。20歳で四川飯店に入り、名匠・陳建民に師事。20年にわたり本格四川料理を究めたのち、八代の結婚式場で料理長として活躍。2005年「陳民」を開業。

店内には、赤坂・四川飯店時代に師事した、日本における四川料理の父・陳建民(ちん けんみん)師父との写真が飾られている。また、『料理の鉄人』で知られる陳建一(ちん けんいち)氏は弟弟子にあたる

商品情報
【ランチ】11:30~13:30(材料がなくなり次第終了)
・週替わりランチ 1000円(メイン・サラダ・唐揚げ・ご飯・スープ・デザート・コーヒー)
・ランチタイムだけの麺セット、焼飯セットもあり(3種1450円)

【夜単品メニューの一例】
・雲白肉片(ゆで豚の特製辛子ソースかけ) 中盛2280円 小盛1450円
・回鍋肉片(ホイコウロー)中盛2180円 小盛1450円
・古老肉(酢豚)中盛2180円 小盛1450円
・什景鍋巴(五目おこげ)中盛2250円 小盛1500円
・油淋鶏腿(鶏モモの甘酢ソースかけ)中盛1800円 小盛1200円

↑上写真は四川料理の王道・海老チリ。辛さのなかにも香りと甘みがあります。

現在の場所に移転して3年目。WEBの地図情報では以前の場所が表示されることもあるのでご注意を

 ※季節、時期によって内容は変わります
※価格はすべて税込、2025年3月時点のものです

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